- 家庭菜園を始めようと思ってるけど道具とかそろえたらお金がかかりそうなんだよなぁ
- あまりお金をかけずにできるんならやってみようと思うんだけど
- あまりお金をかけずにできる方法があるのなら知りたい
この記事はこのような悩みを持つあなたに向けてお届けします。
最近は物価高になって家庭菜園ってブームにはなってきているものの、そのための道具をそろえるのがまた大変だったりするんですよね。
その道具をそろえようと思ったらお金がかかるわけですが、これから始めるあなたは
お金がかかるんだったらやめとこかな。できなかったらもったいないし
このように思っていませんか?
この記事では、このような悩みを抱えているあなたに向けて
- あまりお金をかけずに家庭菜園を始める方法
- お金をかけない肥料や活力剤
- 育てるのにおすすめな野菜
これらをお伝えしていきます。
この記事を読むことであなたは、家庭菜園を始めるためのハードルを下げ、気軽に始めることができるようになります。
目次
培養土の袋をプランターにする
家庭菜園を始めるには畑で始めるよりプランターで始めるほうが簡単で値段も安く始められるんですが、そのためには当然ながらプランターを買う必要があります。
とはいえ、家庭菜園用のプランターは底が深いものを使う必要があり、そういったプランターは花用のプランターに比べて値段が高くなる傾向にあります。
なので、ここではプランターを買わずにできる家庭菜園の方法をお伝えします。
培養土を買ってきてそのまま植える
まず家庭菜園に必要なものは培養土。
これは買っておいてください。
培養土はホームセンターやドラッグストアに行けば売っていて、1袋がだいたい14kgで198円くらいです。
とりあえずこれがあればOKです。
え?野菜を育てるには畑やプランターが必要なんじゃないの?
あなたはこのように思いませんでしたか?
だけど安く簡単に始めようと思ったらプランターは必要ないんです。
なぜなら、培養土の袋がプランター代わりになり大量に入った土がしっかりと袋を固定し支えてくれるから、実はプランターがなくても始められるんです。
それでも安定面が気になるのであれば家やベランダの壁に少しもたれさせるように袋を置けばOK。
これで土とプランターを確保したことになるので次の手順に入ります。
培養土の袋の底に小さい穴や切れ目を入れておく
次は先ほど買ってきた培養土の袋の底に小さい穴や切れ目を入れてください。
この穴や切れ目は野菜を育てて水を与えるときに、袋の中に水が溜まらないように流すために必要になります。
実はプランターの底にも小さい穴がいくつか空いていて、そこから水が抜けるようになってるので、プランターの中に水が溜まらないような作りになっています。
これを再現するために、培養土の袋の底に水を流すための小さい穴や切れ目を入れておくっていうわけです。
ちなみに、あまりにも大きな穴を開けてしまうと水と一緒に土まで流れ出てしまう可能性があるので、小さい穴や切れ目を複数入れておくことをおすすめします。
ここまでしたら、次は培養土の袋の上部分をハサミで横に切って種や苗が植えれるようにしてプランターの代わりとして使います。
このような感じで培養土の袋をプランター代わりに使ってジャガイモを育てています。
ペットボトルをプランター代わりとして使う
培養土の袋をプランター代わりとして使う方法をお伝えしたましたが、そのほかにもペットボトルを使う方法もあります。
使い方としては先ほどの培養土バージョンと同じような感じで、ペットボトルの上のほうををハサミやカッターナイフで切って土が入れれるようにするのと同時に、底のあたりに小さい穴をいくつか開けます。
そのペットボトルの中に土を入れて、その中に野菜の苗や種を植えて野菜を育てます。
今はペットボトルをプランター代わりに使って大根を育てています。
他にもプランター代わりに使えるものはある
これまでお伝えしたように、要は土を入れる物と底に水が流れ出るほどの小さな穴がいくつか開けばプランター代わりとして使えるので、ペットボトルに限らず牛乳パックやヨーグルトの容器を使ってもプランターの代わりにすることができます。
ただし、ペットボトルや牛乳パックを使った場合、畑やプランターと違って土をあまり入れることができずペットボトルや牛乳パックの容量自体も小さいので大きな野菜を育てることができません。
収穫する野菜がどうしても小さくなってしまうのがちょっと残念なポイントではあります。
実際に収穫した大根がこれ。
ミニ杉謙信
ペットボトルで限られた容量しかなく物理的に大きくなれなかったのか、はたまた土が少ない環境であるため栄養が足りずに大きくなれなかったのか、写真で見ても分かる通りかなり小さい大根になってしまいました。
とはいえ、小さくても育つには育つことが分かったので、ラディッシュとか小さい野菜や根があまり伸びないであればペットボトルでも十分育てることは可能であると考えられます。
これはいろんな野菜を試してみて検証してみる必要がありそうですね。
もしあなたがこれから家庭菜園を始めるのであれば、まずはペットボトルをお試しとして使ってみて「家庭菜園って楽しい」「続けれそうだな」と思えばプランターや畑を使って挑戦してみてください。
種より苗をおすすめする理由
さてここまでくるといよいよ野菜の種や苗を植える手順に入りますが、ここであなたは更なる疑問を感じることでしょう。
それが「種と苗はどっちがいいの?」
ということ。
結論から言うと、家庭菜園の初心者であるあなたは種よりも苗を選んでください。
なぜかと言うと、苗のほうが育てやすいからです。
家庭菜園の初心者が苗から野菜を育てるメリットについてはコチラの記事で詳しくお伝えしています。
また、種のメリットって言うと、量が多くて安いこと。
だけど、今回は培養土の袋やペットボトルをプランター代わりにしているため、そこまで多くの容量がなく多くの野菜を育てることができません。
なので、完全に種のメリットがなくなってしまうんですよね。
そのため、培養土の袋をプランター代わりにしている今回のようなケースでは苗一択になります。
とはいえ、大根やニンジンのように苗がなくて種で育てるしかない野菜もあるので、大根もしくはニンジンを育てたいと考えているのであれば種を買ってください。
DAISOなどの100均で種は売っています。
水代は水中ポンプで節約
野菜を育てるのに毎日水をあげるのってかなり水代がかかるって聞くけど、だったらあまり節約にならなさそうだしやめとこうかな
あなたはこのように思いませんでしたか?
だけど大丈夫。
家庭菜園の水代は水中ポンプを使うことで節約することができます。
水中ポンプと言うのは、水の中にポンプを入れて、その水を吸い上げることができるというもの。
本来はお風呂のお湯を洗濯するのに使うこともありますが、それを家庭菜園にも使うことができます。
ちなみにお風呂で使う水中ポンプのことをバスポンプと言うこともあります。
この水中ポンプにホースを接続することで、そのホースをつたってお風呂のお湯を野菜の畑やプランターに届けるというわけです。
ただ注意ポイントがあって、それは野菜を育てるためにはお湯を冷まさないといけないということと、入浴剤は使えないということです。
お風呂に入ったばかりの熱々のお湯や入浴剤が入ったお湯を使ってしまうと野菜を痛めてしまって枯れてしまうこともあるので、お風呂のお湯を家庭菜園に使う場合は入浴剤を使わずにお風呂に入った翌日のお湯で散水するといいです。
翌日になるとかなりお湯も冷めているので家庭菜園に使っても問題ないです。
そうなると必然的にお風呂掃除を翌日にしないといけなくなるわけなので、あなたの生活スタイルによっては難しいのかもしれませんが、翌日のお風呂掃除ができるのであれば、お風呂の残り湯で散水でき水代も節約することができます。
ポイント
- 水代は水中ポンプ、バスポンプで節約できる
- お風呂のお湯は冷めてから使う
- 入浴剤は使わない
他にも、庭に大きい箱やバケツを置いてそこに雨水を溜めておき、その水を晴れた日に使うといった方法もあります。
ただそうなると庭のスペースを圧迫してしまうこともあるので、スペースに余裕があるのであればこの方法も有効です。
ちなみに水中ポンプ、バスポンプはAmazonや楽天、ホームセンターで売っています。
育てやすく節約におすすめな野菜
土とプランターを用意して「じゃあどの野菜を植えようか」
次に悩むところはここになるでしょう。
基本的にはあなたが好きな野菜を植えればいいんですが、野菜によっては育てるのが簡単なもの、難しいものがあるのでここでは育てやすく節約におすすめな野菜を紹介していきます。
ミニトマト
まずは定番のミニトマト。
ミニトマトのメリットはまずとても簡単に育てることができるということ。
あなたも小学2年生くらいの頃に学校のテラスやベランダでミニトマトを育てた経験がありませんか?
そう、ミニトマトはそういった小さな子供であっても育てることができる、初心者におすすめな野菜なんです。
また、一度収穫したら終わりではなく、次から次へとトマトが出来上がっていくので、節約効率はかなり高いです。
料理にも使えるし、ちょっとお腹減ったときにちぎってそのままパクって食べることもできるし、どうやっても余ってしまうなんてことはありません。
いつでも新鮮なものを食べることができます。
育てれば育てるほどお得になっていくミニトマトでした。
ジャガイモ
続いてジャガイモ。
ジャガイモも簡単に育てることができる野菜の1つになります。
学校や保育園によっては庭で育てているところもありますね。
ジャガイモのメリットは苗を買わなくてもよいということ。
「え?苗も種もないのにジャガイモができるの?」
ってあなたは思ったことでしょう。
実はジャガイモを1個土の中で育てれば、そこからだいたい2〜5個のジャガイモができます。
だから、ジャガイモを1袋買います、その中のいくらかを料理に使って残った1個を育てると、そこからまたジャガイモがいくつか出来上がるのでそれをまた料理に使って残ったものを育てると・・・
といった感じで無限ジャガイモ編が出来上がるわけですね。
また、ジャガイモってカレーや肉じゃが、ポテトサラダなどいろんな料理に使えるのでたくさんあっても困らないのもおすすめなポイントです。
ニンニク
実はニンニクもおすすめな野菜になります。
なぜなら、ニンニクもジャガイモと同じように無限ニンニク編にすることができるからです。
ニンニクも先ほどのジャガイモと同様に、ニンニクのカケラからニンニクができるので、ニンニクのカケラを1つ残しておいて、それを植える、そうしたらニンニクが出来上がるのでそれをまた育てる・・・
こんな感じです。
また、ニンニクは匂いがあり他の野菜の近くで育てると害虫対策にもなり、他の野菜を虫から守ることもできるので、他の野菜とセットで育てるとさらにおすすめです。
1つ注意点があるとすれば、匂いがあるということは、ベランダで育てる場合は窓を開けていると匂いが家の仲間で入ってしまうということ。
なので、できれば庭で育てるようにしたいですね。
ブロッコリー
ブロッコリーは節約効率が高いというよりは家庭菜園の初心者であっても育てやすいという理由で選びました。
せっかく節約目的で初めても育てることができなければ意味ないですから。
僕もブロッコリーを育てているんですが、あまり手がかかっていません。
最初に土作りをしたところにブロッコリーの苗を植えるだけ。
あとは水もあまりあげておらず雨が降って水を与える程度なんですがグングン大きく育っていっています。
唯一悩んだのが虫がブロッコリーの葉を食べてしまうこと。
だけどこれはオルトランっていう殺虫剤を水で薄めて霧吹きで散布すると虫がいなくなりました。
ちなみに霧吹きは100均にあるもので十分です。
格安で作れる野菜の活力剤と肥料
野菜の苗を植えたら今度は水をあげて育てていくことになります。
野菜が育ってくると活力剤や肥料をあげないといけないんですが、これらがまたかなりの値段がするんですよね。
なので、ここでは格安で作れる野菜の活力剤と肥料についてお伝えしていきます。
ちなみに活力剤と肥料の違いについては、窒素・リン酸・カリウムが入っているかどうかっていう違いなんですが、そんな難しいことはどうでもよくて、成長維持に役立つのが肥料、弱った野菜を回復させるのが活力剤と覚えておいてください。
また、活力剤と肥料を同時に使ってもOKです。
自分で作る活力剤
野菜の活力剤って一般的にはメネデールが有名で、これは2Lで約3400円、200m Lでも1200円くらいはします。
なので、今回は活力剤を自分で作ってしまおうというわけですね。
それでは作り方をお伝えします。
用意するもの
- ペットボトル
- コーヒーやお茶のパック(使用後でもOK)
- スチールウール(100均)
- クエン酸(100均)
活力剤の作り方
- コーヒーやお茶を飲んだ後のパックの袋を破ってペットボトルの中に入れる
- ペットボトルの中に水を入れる
- スチールウールを少しちぎってペットボトルの中に入れる
- ペットボトルの中の水が真っ黒になってくるので、ペットボトルを振って混ぜて一日寝かせる
- ペットボトルの中にクエン酸をティースプーン1杯くらい入れて振って混ぜる
- 色が薄くなって薄い黄色〜黄緑色になってくるので、また1日寝かせて完成
これを水で100倍に薄めて使用します。
安い肥料
肥料もAmazonや楽天で買おうとすると値段が高いものがかなり出てきます。
そんな中おすすめなのが鶏糞。
鶏糞は栄養価が高くて肥料としては非常におすすめです。
この肥料を土の中に混ぜて使用します。
しかも鶏糞はホームセンターに行くと、15kgで98円というめちゃくちゃ安い値段で売っています。
注意ポイントとしては、栄養価が高すぎるので野菜の根に触れてしまうと肥料やけを起こして野菜が痛んでしまいます。
そのため、野菜から少し離した場所の土に鶏糞を入れ込むんですが、今回は安く済ませるために狭い培養土の袋を使用しているので、袋の端の土をちょっと内側によそってそこに鶏糞を入れ込む感じで混ぜてください。
この鶏糞が入った土に水を与えることで、鶏糞の栄養が土に溶けて栄養が行き渡るようになります。
ちなみに鶏糞の匂いはキツイですが、土の中にしまうように入れ込んでしまえば被せてる土で匂いが封印されるので気にならなくなります。
その他には家庭で出た生ゴミを肥料として使う方法もあります。
生ゴミであれば本来は捨てるだけのものなので実質タダ。
これを土の中に埋めて肥料にすることができます。
詳しくはコチラでお伝えしています。
使い終わった土を再利用する方法
野菜を育て終わった後の土は栄養がなくなっているので次に野菜を育てたとしてもあまり育たないことがあります。
なので使い終わった土をまた使おうと思ったら土壌改良をしないといけないです。
土壌改良するには、使い終わった土に鶏糞や牛糞を混ぜて栄養を与えるとともに土をふかふかにする必要があります。
コチラの記事に畑の土作りについてまとめているので読んでみてください。
培養土を買い続けるより鶏糞や牛糞を買ったほうが安くつくのでまた家庭菜園をしようと思ったら土壌改良して再利用することをおすすめします。
ここで、野菜を収穫して「また次もやろう」と思ったら、今後も家庭菜園を続けていく可能性が高いので、ここでプランターを買って野菜をたくさん育てるのもアリ。
反対に「もういいや」って思うのであればプランターは買わずに土も処分すればいいです。
ただ、土を処分するにも方法があってその方法はコチラになります。
土の処分方法
- 庭にまく
- 燃えないゴミの日に出す
- 自治体の資源回収サービスを利用する
まとめ
今回はできるだけお金をかけずにできる家庭菜園の方法についてお伝えしました。
家庭菜園っていろいろ道具を集めたら結構なお金がかかりそうなイメージがありますが、今回お伝えした方法を試してみると意外とお金をかけなくでもできることが分かります。
最初からお金をかけて道具を集めるってなったらなかなかハードルが高いので、まずはお金をかけずに始めてみて、それで「楽しい」「続けられそうだな」って思ったら道具をそろえて本格的に始めてみるのがいいですね。
ちなみに家庭菜園ってやればやるほど節約になるので、節約目的で始めるのであれば続けてみるといいでしょう。
また、さらなる節約のために100均で家庭菜園をする方法も別記事でお伝えしているのでこちらも参考にしてみてください。