- 家庭菜園をするときにマルチをするの面倒だなぁ
- 草がマルチの代わりになるって聞いたけどどうなの?
- 草マルチのメリットとデメリットを知りたい
この記事はこのような悩みを持つあなたに向けてお届けします。
結論を言うと、草マルチとは雑草や芝などの草を畑に置いてビニールのマルチの代わりにするという方法。
メリットは、簡単にできて土壌改良にも役立つこと。
デメリットは、多くの草が必要なこと。
家庭菜園をする上でビニールのマルチって被せるのが大変だし面倒ですよね。
長さを測って被せてビニールの端に土を乗せて固定して、乗せる土が十分でないと後でビニールが外れてしまってまたやり直さないといけないし。
それを簡単に済ませるのが草マルチという方法。
この記事では、草マルチの方法や注意点、そのメリットやデメリットを紹介します。
この記事を読むことであなたは大変な思いをせずとも畑にマルチをすることができるようになります。
目次
家庭菜園での草マルチとは?
草マルチとは、その名の通りビニールの代わりに草を使ってマルチをするという方法。
庭に生えている雑草や芝の草を苗の周りに被せて土を覆うようにして使います。
通常のマルチには専用のビニールを使い、その長さを測って畑に敷いて、マルチビニールの周囲に土を乗せることによって土を畑に被せたまま固定する。
このような方法をとります。
ただ、この方法だとマルチをするのが非常に面倒。
ビニールの長さを測って土に被せる、そしてビニールの端のほうに土を乗せてビニールを固定することになるんですが、ビニールのサイズが足りず土で固定できなかったりことがあるんですよね。
ビニールのサイズが足りず固定する土の量が少なかったら風でビニールマルチが外れてやり直すことになってしまいます。
その点、草マルチであれば草を置くだけでできるから簡単だし外れるとかないので後の心配もいらないです。
ここからはそんな草マルチのメリットとデメリットをお伝えしていきます。
草マルチのメリット
草マルチのメリット
- 簡単にできる
- 土の水分の蒸発を防ぐことができる
- 雑草が生えるのを防ぐことができる
- 土壌改良に役立つ
それぞれお伝えしていきます。
簡単にできる
まず草マルチは非常に簡単です。
なんたって草を土の上に置くだけなんですから。
しかも雑草や芝の草でもいいので、庭の草や掃除をしたときに出てきた草や葉をそのまま使うことができます。
刈った草や集めた葉を捨てる手間もなくなるし、簡単にマルチをしたいと考えているのであればおすすめな方法です。
ポイントは、刈った草や芝を使うということ。
刈らずに抜いた雑草を畑の土の上に置いてしまったら、雑草が畑に根付いてしまって畑に雑草が生えてしまうことになってしまいます。
土の水分の蒸発を防ぐことができる
これはビニールのマルチと同じですが、マルチをすることで土の水分の蒸発を防ぐことができます。
土って水分が蒸発するとカチカチに固まってしまうんですが、この土がカチカチに固まった状態だとせっかく水をあげてもなかなか吸収せずに外に流れ出てしまうようになるんですよね。
土が水を吸収しないということは野菜の根にも水が届かないということ。
そうなると野菜にも水が行き渡らずに枯れてしまうことになってしまいます。
特に夏場は気温が高く土の水分が蒸発しやすいので要注意。
だけど草マルチをすることで土の表面が覆われるから土の水分が蒸発するのを防ぐことができる。
土の水分が蒸発するのを防ぐということは土の中に水分が溜まりやすいということ。
土の中に水分が溜まりやすいということは、土の中にある根が水分を吸収しやすくなり、野菜全体に水分が行き届く。
こういうことになります。
雑草が生えるのを防ぐことができる
これも草マルチに限らずですが、雑草が生えるのを防ぐことができます。
雑草というか草が育つのに必要なものって水と日光ですよね。
その日光が草によって遮断されることになるので雑草が生えるのを防ぐことになります。
なので畑の雑草を抜くのが大変と思っているのであれば、庭や自宅の周囲に生えている雑草をとっておいて畑で使うといいです。
土壌改良に役立つ
草マルチをすることで畑の土の土壌改良に役立ちます。
これはビニールマルチにはない草マルチ独自の特徴です。
なぜかと言うと、草ってビニールと違って土に還るんですよね。
もちろん草が土に還るのには長い時間がかかりますが、だいたい半年くらいで土に還るようになります。
この草が土に還ることによって土壌改良の効果がありふかふかで柔らかい土を作ることができるようになります。
土がふかふかになることで野菜の根が伸びやすくなるし、水の給水量・保水量も上がるので、草マルチを繰り返せば繰り返すほどどんどん土の状態がよくなっていきます。
しかも雑草や芝といったものはそこら辺に生えているものを使えばいいのでタダで手に入る。
雑草や芝がマルチや土壌改良に役立つと分かれば途端に大事なものに思えてきますよね。
草マルチのデメリット
草マルチのデメリット
- ビニールマルチほどの雑草予防に効果は期待できない
- 多くの草が必要
それぞれお伝えしていきます。
ビニールマルチほどの雑草予防に効果は期待できない
まず草マルチはビニールマルチほどの雑草予防に効果は期待できません。
これはなぜかというと、草をビニール代わりとしてマルチに使うため、草を置いたときにどうしても隙間ができてしまうからです。
この微妙な隙間をかいくぐって雑草は生えくるので、完全に土の表面をカバーするビニールマルチと違って完全には雑草予防に効果は期待できません。
ただ、それでもだいたいの雑草は草マルチで予防できるし、メリットのところでお伝えしたように雑草自体が土壌改良に役立つので、少しは雑草が生えるのは考えようによってはむしろメリットになるとも考えられます。
少しだけだと雑草を抜くのも大変じゃないですし、その雑草を抜いて根っこを外して切ってしまえばそのまま土の上に置いて更なる草マルチが出来上がります。
ついでにその雑草さんにも土壌改良をしてもらいましょう。
多くの草が必要
土を畑に置くため、畑全てにマルチをしようと思うとかなりの量の草が必要になります。
「そんなに雑草がないし草マルチができないよ」
とあなたは考えませんでしたか?
そんなときは畑全体にマルチをするのではなく、野菜を育てているあたりに絞ってマルチをするようにしてください。
それだとそこまでの草は必要ないですし、野菜を育てているあたりの土がふかふかになるだけでも根の成長や必要な水の吸収量・保水量が草マルチをするとしないのとでは違ってきます。
草マルチをする上での注意点
ここまでは草マルチのメリットとデメリットをお伝えしてきましたが、実は適当に草を置けばいいというわけではなく、草マルチをする上の注意点があります。
それは、苗の周囲は少し避けて草を置く、ということです。
なぜなら、畑に置いた草を食べるために虫が寄ってくることがあって、この虫が雑草と一緒に野菜にも寄ってくることがあるからです。
そのため、草についた虫が苗に移るのを防ぐために苗の周囲は少し避けて草を置く。
これを気をつけてください。
まとめ
これまでの話をまとめるとこのようになります。
まとめ
- 草マルチは簡単にできる上に土壌改良にも役立つ
- ビニールマルチほどの雑草予防に効果はないがだいたいの雑草は予防できる
- それなりの草の量が必要なため、野菜を育てているあたりに使うと良い
- 草マルチには虫が寄ってくるので苗の周囲は少し避けて草を置く
このようになります。