- 家庭菜園を始めてみたいけど12月に植える野菜ってどんなものがあるのかな?
- 初心者でも簡単に育てることができる野菜を知りたい
- それらの野菜の育て方や初心者が気をつけるコツもあったら知りたいなぁ
この記事はこのような悩みを持つあなたに向けてお伝えします。
家庭菜園って始めてみようと思っても時期によって育つ野菜と育たない野菜があってどの野菜を選んだらいいのか分からないですよね。
しかも家庭菜園の本を読んだところで
その野菜って初心者でも育てることができるのかどうかも分からないし、書いてある内容も難しくてホントにその通りにできるかどうかも不安。
こういうことってありませんか?
このような悩みを抱えているあなたに向けて、この記事では以下の内容でお伝えしていきます。
この記事の内容
- 家庭菜園の初心者でも育てられる12月に植える野菜
- それらの野菜の栽培ポイント
- 初心者向けのコツ
この記事を読むことで、あなたは家庭菜園の初心者であっても簡単に野菜を育てて収穫までできるようになります。
目次
12月に植える野菜
12月は寒い時期ですが、家庭菜園初心者でも比較的失敗しにくい野菜を選べば、無理なく栽培を楽しむことができます。
寒さに強い野菜や育成期間がゆっくりなものが特におすすめです。
以下に、12月に植えられる野菜を紹介します。
玉ねぎ(苗植え)
特徴
- 寒さに強く、比較的育てやすい。
栽培期間
- 約200~240日
- 種から育てる場合、植え付けから収穫まで7~8か月かかる。
- 苗から育てる場合は栽培期間を短縮可能(約120~150日)。
育てやすい理由
- 冬の低温でしっかり根を張り、春にかけて地上部が成長する性質を持つ。
- 成長スピードが遅いので、寒い時期でも育成管理が簡単。
- 寒さに強い品種が多く、霜や低温にも耐えられる。
ポイント
:苗を植え付ける時期として最適。春までゆっくり育ち、5~6月ごろに収穫。
おすすめ品種
- ソニック
早生(わせ)品種で寒さに強く、春先にしっかり成長して収穫が早い。 - O.P黄
晩生(おくて)で寒冷地でも育てやすい品種。貯蔵性が高い。
寒冷地に適した品種
- 北もみじ2000
寒冷地専用に開発された品種。耐寒性が非常に高く、病害にも強い。 - O.P黄
貯蔵性が高く、寒冷地での栽培にも適している。
暖地に適した品種
- ソニック
早生(わせ)品種で、暖地での栽培に適し、収穫が早い。 - スーパーアップ
中生(なかて)品種で、暖地での栽培に適している。大きく育ちやすい。
にんにく(球根植え)
特徴
冬の間に根を張り、春以降に成長。
栽培期間
- 約210~250日
- 植え付けから長期間を要するが、成長がゆっくりなため管理は比較的容易。
- 収穫期が近づくと葉が黄ばんできて目安となる。
育てやすい理由
- 寒い冬の間にゆっくり根を張り、春から成長が進むため、冬場の管理が比較的楽。
- 寒冷地でも防寒対策をすれば問題なく育つ。
- 病害虫の発生が少なく、育成リスクが低い。
ポイント
12月でもギリギリ植え付けが可能。水はけのよい土壌を好む。
おすすめ品種
- ホワイト六片
寒冷地に適した品種で、味と香りが良く初心者にも人気。 - 上海早生
暖地向きだが、温暖な地域での冬栽培に最適。
寒冷地に適した品種
- ホワイト六片
東北地方や北海道でも育てられる耐寒性抜群の品種。香りと風味が豊かで人気。 - 福地ホワイト六片
北日本で多く栽培される、粒が大きく病害にも強い品種。
暖地に適した品種
- 上海早生
暖地での栽培に特化した品種で、栽培期間が短く管理が簡単。 - ジャンボにんにく
温暖な気候に適し、大きな鱗片が育つ品種。
そら豆(苗植えまたは種まき)
特徴
寒さに強く、春に成長が進む。
栽培期間
- 約150~180日
- 冬を越して春に収穫するため、やや長い栽培期間が必要。
- 冬の間はゆっくり成長し、春になると急成長する。
育てやすい理由
- 寒さに強い作物で、特に苗の状態で越冬することが一般的。
- 冬に根をしっかり張ることで、春に一気に成長する特性がある。
- 寒冷地以外では追加の防寒対策があまり必要ないため手間が少ない。
ポイント
種から育てる場合、発芽温度を確認。苗の方が初心者にはおすすめ。
おすすめ品種
- お多福大粒
寒さに強く、粒が大きい初心者向きの品種。 - 仁徳一寸
風味が良く育てやすい日本の伝統品種。
寒冷地に適した品種
- お多福大粒
寒冷地の冬でも越冬が可能。風味が良く育てやすい。 - 仁徳一寸
日本在来種で、寒さに強く初心者向き。
暖地に適した品種
- 一寸そら豆
暖地向けで比較的育てやすく、粒が小さめで味が濃い。 - 豊莢(ゆたかさや)
病害に強く、温暖地でも育てやすい品種。
ほうれん草(種まき)
特徴
寒さに強く、霜にあたると甘みが増す。
栽培期間
- 約30~50日
- 冬場は生育速度がやや落ちるため、暖地では40~50日程度が目安。
- 若葉の段階で間引き収穫ができる。
育てやすい理由
- 冷涼な気候を好み、寒さに当たると甘みが増す品種が多い。
- 発芽温度は低めでも可能で、トンネル栽培やビニールを使用すればさらに安定。
- 病害虫が冬は少ないため、無農薬栽培もしやすい。
ポイント
適度な間隔で種をまき、防寒対策としてマルチシートを使用。
おすすめ品種
- サラダほうれん草
寒さに強く、やわらかい葉が特徴でサラダに向く。 - 寒締めほうれん草
寒冷地や冬季に甘みが増す品種。
寒冷地に適した品種
- 寒締めほうれん草
特に寒冷地向きで、低温にさらされると甘みが増す。 - アトラス
耐寒性が高く、葉が厚くて病害に強い。
暖地に適した品種
- サラダほうれん草
比較的温暖な環境に適し、やわらかい葉が特徴。 - オシリス
暖地でも栽培しやすく、発芽しやすい品種。
小松菜(種まき)
特徴
比較的短期間で収穫可能(約30日)。
栽培期間
- 約20~40日
- 非常に成長が早く、種まきから20日程度で間引き菜を収穫可能。
- 完全に成長した葉でも40日程度で収穫できる。
育てやすい理由
- ほうれん草と同じく、寒さに強い短期育成型の葉野菜。
- 成長が早く、種まきから30日程度で収穫できる。
- ビニールトンネルや不織布を使えば寒さや霜にもしっかり耐えられる。
ポイント
ビニールトンネルを使えば成長が早まり、虫害を防げる。
おすすめ品種
- 冬ごのみ
冬の寒さに特化した品種で、甘みが強い。 - さつき菜
成長が早く、寒い季節でも育てやすい。
寒冷地に適した品種
- 冬ごのみ
耐寒性に優れ、葉が厚く甘みが強い。寒冷地での栽培に最適。 - アサヒ冬菜
霜に強く、寒い地域でも丈夫に育つ品種。
暖地に適した品種
- さつき菜
温暖地での冬栽培に適した品種で、成長が早い。 - チンゲンサイ小松菜
温暖な気候に向いた交配種で、初心者でも育てやすい。
菜の花(苗植えまたは種まき)
特徴
冬の景色にも彩りを添える。
栽培期間
- 約50~70日
- 発芽してから収穫可能な食用花蕾(からい)がつくまでの期間が短い。
- 若い芽や茎を収穫するので、早めに楽しめる。
育てやすい理由
- 寒い冬の間も緩やかに成長し、春に花を咲かせる特性を持つ。
- 防寒対策をすることで初心者でも育てやすく、観賞用と食用の両方で楽しめる。
- 寒さに強い品種が多く、低温期に強い根を張る。
ポイント
寒冷地では防寒対策が必要。
おすすめ品種
- なばな早生
寒さに強く、早春に収穫できる品種。 - 花のまんま
食用としても観賞用としても楽しめる品種。
寒冷地に適した品種
- なばな寒咲ちぢみ
寒冷地向きで、冬から早春にかけて栽培可能。甘みが強い。 - 寒咲花菜
低温に耐えながらも早く成長する品種。
暖地に適した品種
- 食用菜花
温暖地向きで、生育が早く柔らかい茎が特徴。 - 早咲きなばな
暖地でも花が早く咲き、柔らかい食感が楽しめる。
春キャベツ(苗植え)
特徴
じっくり時間をかけて育つ。
栽培期間
- 約90~120日
- 結球するまでの時間が必要だが、葉を間引いて収穫することで早めに利用可能。
- 品種によっては80日程度で収穫できるものもある。
育てやすい理由
- 成長が遅いキャベツは、12月に苗を植えることで春の適温期に収穫が重なる。
- 冬の寒さに当たることで味が甘くなる特性がある。
- 防寒対策(マルチやトンネル栽培)を行えば寒冷地でも育てられる。
ポイント
苗を植えておけば、春に柔らかい葉を収穫可能。
おすすめ品種
- 春波(しゅんぱ)
柔らかく甘みが強い春キャベツの代表品種。 - 金系201号
冷涼な気候に強く、巻きがしっかりする品種。
寒冷地に適した品種
- 金系201号
寒冷地でもしっかり巻きができる春キャベツの代表品種。 - 彩音(あやね)
耐寒性が高く、春先までじっくり育てられる。
暖地に適した品種
- 春波(しゅんぱ)
温暖地に適し、甘みが強くやわらかい葉が特徴。 - 湖春(こはる)
温暖な地域での春キャベツ栽培に最適な品種。
葉にんじん(種まき)
特徴
通常のにんじんより簡単で、葉を楽しむために育てる。
栽培期間
- 約40~60日
- 根を大きくするのではなく、葉を収穫するため比較的短期間で育つ。
- 間引き菜として早めに収穫することも可能。
理由
- 葉物として育てるため、通常のにんじんより発芽や成長条件が緩やか。
- 冬場にゆっくりと葉を伸ばすので、初心者でも管理がしやすい。
- 葉物野菜に比べて寒さに強く、短期間で収穫できる。
ポイント
防寒対策が重要。
おすすめ品種
- 五寸にんじん
根が育たない冬でも葉を楽しめる品種。 - 黒田五寸
寒さに強く、葉も根も収穫可能。
寒冷地に適した品種
- 黒田五寸
寒冷地でも栽培が可能で、葉が丈夫に育つ。 - 耐寒五寸
その名の通り寒さに強く、寒冷地で栽培しやすい。
暖地に適した品種
- 五寸にんじん
暖地向きで発芽温度が高めでも育てやすい品種。 - 新黒田五寸
温暖地でしっかりと育つ耐熱性を持った品種。
12月に育てやすい理由の共通点
- 寒さに強い性質
これらの野菜は低温環境に適応しており、霜や冷え込みに耐えられる。 - 成長の遅さが利点
成長がゆっくりなため、12月~春にかけて栽培スケジュールを立てやすい。 - 病害虫が少ない
冬は害虫や病気が発生しにくい時期なので、初心者でも管理が簡単。 - 収穫の楽しみ
春に向けて徐々に成長し、収穫時期が分かりやすい。
これらの特徴を持つ野菜を選ぶことで、12月の寒さを活かしながら失敗しにくい家庭菜園が楽しめます!
選ぶ際のポイント
12月に育てやすい野菜には、それぞれの特徴や理由があります。
この時期は寒さが厳しいため、寒さに強い品種や成長がゆっくりな野菜が選ばれます。
ポイント
- 地域に合った品種を選ぶ: 寒冷地か暖地かで適した品種が異なります。
- 防寒対策を加える: 寒さに強い品種でも、防寒シートやマルチを使えばさらに育てやすくなります。
これらの品種は種苗店やホームセンター、オンラインショップで購入できます。
寒冷地での栽培には、低温に強く、霜や積雪の影響を受けにくい品種を選ぶことが重要です。
暖地では、冬でも比較的温暖な気候を活かして成長が早く、寒さにはそれほど強くないが生育適温が低めの品種が向いています。
自分の住む地域や栽培環境に合わせて選ぶとよいでしょう!
短期間で収穫を楽しむには?
- 小松菜、ほうれん草、葉にんじんのような葉物野菜は、成長が早いため初心者にもおすすめです。
- 間引き収穫を活用することで、さらに早い段階で食べる楽しみが得られます。
- 冬の時期でも温暖な地域やトンネル栽培などで環境を整えれば、葉物野菜は特に短期間で収穫可能です。
短期間で楽しめる野菜から始め、徐々に育成期間が長い野菜にもチャレンジしてみてください!
栽培ポイント①土壌づくり
寒い時期の土壌づくりは、植物が健康に育つための基礎を作る重要なステップです。
基本的な土作りは初心者でも簡単にできる家庭菜園の土作りでお伝えしていますが、12月は土が硬くなりやすく微生物の活動も低下するため、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
以下に、具体的な土壌づくりの方法を解説します。
土を掘り起こして柔らかくする
目的
土が固いままだと根が十分に育たないため、必ず耕して柔らかくし排水性を高める。
理由
冬は成長がゆっくりなので、栄養豊富で根が伸びやすい土壌が収穫の成否を分ける。
方法
- スコップやクワで深さ20~30cm程度まで掘り起こす。
- 大きな塊があれば砕く。
- 雑草や石を取り除く。
寒さで土が固まりやすいため、特にこの工程は重要です。
有機物を混ぜ込む
目的
栄養を補給し、微生物の活動を促すため。
使うもの
堆肥、腐葉土、完熟した鶏糞や牛糞堆肥。
方法
- 掘り起こした土に有機物をたっぷり混ぜ込む。
- 畑1㎡あたり2~3kgの堆肥を目安に。
- 有機物は分解に時間がかかるため、冬の間に土と馴染ませておくと春以降に効果が出やすいです。
- 古い土を使う場合、リサイクル用の土壌改良剤を混ぜてリフレッシュする。
土壌のpH調整
目的
野菜が栄養を吸収しやすくするため。
方法
- 土壌のpHを調べるために「pH試験紙」や「土壌酸度計」を使用。
- 酸性の場合は苦土石灰を撒く(1㎡あたり100~200gが目安)。
- 石灰を撒いた後は1~2週間ほど寝かせて土になじませる。
冬の間の保温対策
目的
土の温度を適度に保つため。
方法
- ビニールや黒マルチシートを敷いて土を保温。
- 特に日中の日差しを活用し、保温効果を高める。
- これにより、微生物が活動しやすい環境が保たれます。
土壌の水はけを改善
目的
冬の雨や雪解け水で根腐れを防ぐため。
方法
- 水はけが悪い場合、川砂やパーライトを混ぜ込む。
- 高畝(たかうね)を作って排水性を確保。
作付けしない場合の「休ませる土づくり」
目的
春以降の作物のために土をリフレッシュする。
方法
- 緑肥(クローバーやエンバクなど)を植える。これが腐敗して肥料になる。
- 空き地に堆肥を撒いて軽く耕し、シートで覆っておく。
病害虫対策
目的
冬の間に発生する土壌病害虫を防ぐため。
方法
- 太陽熱消毒(寒い時期に晴天の日が多い地域では透明なビニールを土にかける)。
- 未分解の有機物を入れ過ぎないよう注意。
これらを実践することで、野菜が根をしっかり張り、健康に育つ土壌を作ることができます。寒い時期は作業が大変ですが、春や初夏に収穫の喜びを味わうための大事な準備期間です!
栽培ポイント②防寒対策
寒い時期に野菜を育てる際の防寒対策は、低温や霜、冷たい風から作物を守ることが目的です。
これからお伝えする方法を組み合わせることで、寒い冬でも野菜をしっかり育てることができます。
初心者の場合は、不織布やビニールトンネルなど簡単に扱える方法から始めるのがおすすめです!
マルチングをする
方法
- 土の表面を黒いビニールシート(黒マルチ)やわらかいワラ、落ち葉で覆う。
- シートは植え付けの際に穴を開けて使用する。
理由
- 土壌温度を保ち、夜間の冷え込みから根を守る。
- 冷え込みが厳しいと成長が止まり、最悪の場合枯れることもある。
- 雑草の抑制や水分保持にも役立つ。
農家さんのような大きな畑ではマルチングに専用の黒いビニールを使うのが一般的ですが、家庭菜園レベルの広さであればもっと簡単にできる方法もあります。
不織布や寒冷紗で覆う
方法
- 野菜の上に直接、不織布や寒冷紗をかける。
- トンネル状に支柱を使い、空間を作って覆う方法もある。
効果
- 霜や冷たい風を防ぎ、内部の気温を2~3℃上昇させる。
- 通気性があり、日中は太陽の熱を吸収して温度を保てる。
ビニールトンネルを設置する
方法
- 支柱を立て、その上から透明なビニールをトンネル状にかける。
- 両端を開けて通気できるようにし、昼間は温度が上がりすぎないように管理する。
効果
- 日中は温室効果で内部を暖め、夜間も地温を逃さない。
- 雨や霜を直接防ぐことができる。
防寒材を使う
方法
- 発泡スチロール板や枯れたワラなどで、株元を覆う。
- プランターの場合はプランター自体を断熱材で包む。
効果
- 根元を冷えから守り、霜柱による影響を減らす。
- プランター栽培では地面からの冷気を遮断できる。
地植えの場合は風除けを作る
方法
- 作物の風上側に板や防風ネットを設置する。
- 背の低い作物は、風の強い時期はさらに土寄せをして防寒する。
効果
冷たい風による乾燥や株のダメージを軽減できる。
温床を利用する
方法
- 畑の下に発酵熱を利用した「温床」を作り、地温を高める。
- 草や落ち葉、堆肥を混ぜて分解熱を利用する。
効果
特に地温が下がりやすい寒冷地で効果的。
栽培場所の工夫
方法
- プランターの場合は、風が当たりにくい場所や日当たりの良い南側に置く。
- 地植えの場合は、畝を高めに作り、水はけをよくする。
効果
冷え込みを防ぎつつ、日中の温度を効率的に吸収できる。
防寒対策をするタイミング
霜が降りる前や、最低気温が5℃以下になる頃から対策を始めます。
日中の暖かい時間に作業し、夜間の冷え込みを避ける準備を整えましょう。
栽培ポイント③日当たりの確保
冬場は日照時間が短いため、できるだけ日当たりの良い場所で栽培する。
ここでは家庭菜園で日当たりを確保するために、工夫できる場所や方法を以下にまとめました。
日当たりは植物の生育にとって非常に重要なので、環境に合わせた工夫がポイントです。
自宅の庭やベランダ
庭
- 南向きの庭が理想的。特に冬は日が低いため、日陰になりにくい場所を選ぶ。
- 風が直接当たらないよう、建物の近くや風除けを活用することが多い。
ベランダ
- 南向きや東向きが最適。午前中の日光をしっかり確保できる位置にプランターを配置する。
- 広さが限られる場合は、プランターや鉢を棚に置いて段差をつけることで効率よく日当たりを確保している人も。
屋上やテラス
特徴
- 障害物が少なく、日当たりを確保しやすい。
- 風が強いことが多いので、防風ネットや支柱を使うなどの工夫が必要。
- 鉢やプランターを軽量なものにすることで、安全性を高める。
室内で育てる場合
窓際
- 南向きの窓際で栽培することが一般的。光を十分に取り入れるため、ガラス越しでも太陽が当たる場所に設置する。
- 小型の野菜(葉物やハーブ)が中心となる。
人工照明を活用
- 日当たりが不十分な場合、LEDの育成ライトを補助的に使用している人も多い。
- 特に室内栽培や冬場の日照時間が短い場合に役立つ。
駐車場や家の周囲のスペース
駐車場
- 日中車を使っている場合、車がいない間に野菜を育てるスペースとして利用できる。
- 鉢やプランターを動かせるようにしておくと便利。
家の南側の窓際
- 冬場の太陽が低い時期には、建物の影になりにくい南側にプランターを並べている人が多い。
- 壁際は寒風を防げる利点もある。
狭いスペースでの工夫
垂直栽培
- フェンスや壁に棚や鉢を取り付けて、垂直方向に栽培スペースを確保。
- 「立体的な家庭菜園」を作ることで、日当たりの良い高さを活用している例も。
キャスター付きプランター
- 太陽の動きに合わせて、日が当たる場所に移動できるよう工夫。
- 朝と午後で異なる位置に置き換えることで、日照時間を最大限活用している。
冬特有の工夫
建物や樹木の影を避ける
- 冬は日が低くなるため、影になりやすい場所では野菜の配置を工夫する必要がある。
- 畑やプランターの場所を確認し、日当たりが最も良い場所を選んで移動させることも。
反射光を活用
白い壁や板を設置して、日光を反射させることで日当たりを補う。
栽培ポイント④暖地や寒冷地での違い
12月に育てる野菜の栽培ポイントとして暖地か寒冷地かによって基本的な育て方は同じですが、少し違うところがあります。
あなたが住んでいる地域に適した育て方をしてみてください。
暖地
- 日当たりを活かす
温暖な気候を利用して、日中しっかり日が当たる場所で育てる。
冬でも日差しが強い地域では、風を防ぎながら南側に配置するのが一般的。
- 過湿に注意
冬の降雨が多い地域では水はけの良い土や高畝を作ることで根腐れを防ぐ。
- 寒さのピークだけ保温
寒さに弱い場合は、不織布やビニールトンネルで一時的に保温
暑すぎる日には、不織布や寒冷紗で直射日光をやや調節する場合も。
寒冷地
- 日当たりを確保
冬場の日照時間が短いため、畑やプランターを日当たりの良い場所に設置する。
冬場の日差しが弱い地域では、短い日照時間を補うため、日中最も日が当たる場所に設置し、防寒対策を強化する。 - 防寒対策を徹底
寒さに強い品種でも、霜や積雪の影響を抑えるためにマルチや寒冷紗を活用。
プランターを黒や濃い色にすることで、光を吸収しやすくし、土を暖める工夫をしている人も。 - 遅霜への注意
春先の遅霜対策も含めて、成長期の防寒ケアを行う。
まとめ
多くの家庭では、自宅の庭やベランダを中心に野菜を育てていますが、日当たりが不足する場合は「高さを活用」したり、「移動可能なプランター」を利用したりする工夫が見られます。
また、都市部では市民農園を利用することで、広いスペースと十分な日照を確保している例も多いです。
育てる環境や条件に合わせて、適した工夫を試してみてください!
12月に植える野菜のプランターでの育て方
今回紹介した野菜はすべてプランターでも育てることが可能です。
ただし、プランター栽培ではスペースや根の成長の制限があるため、いくつか注意点を押さえておく必要があります。
簡単にできる基本的な方法はプランターで家庭菜園をする方法でお伝えしていますが、ここではそれぞれの野菜について、プランターで育てる際のポイントをまとめました。
初心者であれば、小松菜やほうれん草、葉にんじんのような根が浅く収穫までの期間が短い野菜から始めると育てやすいです。
注意点
- 野菜の種類ごとに、根が伸びる余裕のある深さのプランターを使う。
- 根が十分に伸びられないと、野菜が小さくなったり病気になりやすくなる。
- 水はけが良いように、鉢底石を敷く。
玉ねぎ
- プランターでも育てられる
- 深さ20~30cm以上のプランターを使用。根が深く伸びるため、土の量が十分必要。
- 植え付けは密植せず、株間を10~15cm確保。
- 日当たりの良い場所で管理。
にんにく
- プランターでも育てられる。
- プランターの深さ15~20cm以上が理想。
- 株間は10cmほど空けて植える。
- 水はけの良い土を使用し、過湿を避ける。
そら豆
- 育てられるが、広めのプランターが必要。
- 深さ30cm以上の大きめのプランターを用意。
- 株間は20cmほど確保する。
- 背丈が高くなるため、支柱を立てて風で倒れないようにする。
ほうれん草
- プランターでも育てやすい。
- 浅めのプランター(深さ15~20cm以上)でOK。
- 種まき後、間引きをしながら株間を5~10cm程度に保つ。
- 収穫までの期間が短いため、初心者向け。
小松菜
- プランーでも育てやすい。
- 浅めのプランター(深さ15~20cm)で十分。
- 種を密にまき、間引きながら育てる。
- 水切れに注意して管理。
菜の花
- プランターでも育てられる。
- 深さ20~25cm以上のプランターを使用。
- 株間を10~15cm確保して植える。
- 日当たりが良い場所で管理すると収穫量が増える。
春キャベツ
- 育てられるが、大きめのプランターが必要。
- 深さ30cm以上のプランターで1株~2株ずつ育てるのが理想。
- 密植すると結球が不十分になるため、十分なスペースを確保。
- 支柱を立てて風に備えるとよい。
葉にんじん
- プランターでも育てやすい。
- 深さ20~25cm以上のプランターを用意。
- 株間は5~10cm確保。
- 葉の収穫が目的なので、間引きながら育てるとよい。
プランター栽培のメリットと注意点
メリット
- 場所を選ばず栽培が可能。ベランダや庭でも楽しめる。
- 土壌病害や雑草管理がしやすい。
- 防寒対策(移動や覆い)が簡単にできる。
注意点
- 水管理が重要
プランターは土の量が少ないため、水切れしやすい。乾燥や過湿に注意。 - 肥料切れを防ぐ
限られた土で栽培するため、追肥を適宜行うことが必要。 - 適切なサイズを選ぶ
野菜ごとに深さや容量の適したプランターを使用する。
初心者が特に気を付けるポイント
ここまでお伝えした内容でも12月に家庭菜園を始めることはできますが、とはいえ初心者がつまづきやすいポイントはいくつかあり、ここを押さえておくと失敗が減り成功率もグンと上がります。
また心持ちにも家庭菜園を楽しむ余裕が生まれてきます。
ここではその初心者が特に気を付けるポイントについてお伝えします。
種まきや苗選びで失敗を避ける
注意点
- 種まきの場合は、発芽温度を確認する(冬に種をまく場合、育苗用トレイを使い室内で発芽させると成功率が高い)。
- 初心者は苗から始めると育てやすい。元気な苗を選ぶ(葉が緑で厚みがあり、根がしっかりしているもの)。
理由
- 発芽や苗選びの失敗は、収穫に影響する大きな原因です。
水やりのタイミングに注意
注意点
- 朝のうちに水やりを行う。夕方以降は避ける(夜間の冷えで土が凍るのを防ぐため)。
- 冬は水分の蒸発が少ないため、土の表面が乾いているか確認してから与える。
理由
- 過湿は根腐れを招き、過乾燥は成長不良を引き起こす。
- 特に冬は乾きすぎを防ぎつつ、控えめに管理する。
肥料の与え方
注意点
- 冬は成長が遅いため、追肥の頻度を控えめに(2~3週間に1度が目安)。
- 元肥をしっかり混ぜていれば、追肥は必要最小限で十分。
理由
肥料の与えすぎは、根を傷めたり病気の原因になることがあります。
栽培スケジュールを守る
注意点
- 品種ごとに適した栽培スケジュールを確認し、種まきや植え付けのタイミングを守る。
- 植え付けが遅れると、寒さで成長が鈍り、収穫まで時間がかかることがある。
理由
12月は植物が寒さに慣れるための時期でもあり、適切なタイミングで始めることが重要。
冬特有の成長ペースを理解する
注意点
- 成長が遅いことを前提に、収穫まで気長に構える。
- 焦って追肥や水やりを過剰にしない。
- 成長が止まったように見えても、地中では根が育っていることが多い。
理由
冬は成長がゆっくりなので日々の変化が見えにくいが、無理に手を加えると逆効果になることがある。